SAYAMA works
"NICE DAY V2"
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SAYAMA worksがファーストパッキングに特化したFastの次に開発したいと考えたのは「気軽にハイキングに使える20〜25L程度のULバックパック」。
古き良きULガレージ系のデザインと、SAYAMA worksの革新的なアイデアと技術を融合させたら、お客様に新たな価値を提供できるのでは!?と考えた。
FastはTJARのレース用バックを継承したデザインだったが、1番ネックとなっていたのは重さと開閉の煩わしさを感じるファスナー(選手の中には中央ファスナーが要らないとの意見もあった)。
もちろん日本のガレージといわれるメーカーは撥水ファスナーを多用する傾向にあり、それを払拭したく、私自身で一度ファスナーを使わないバックパックを作りたかったというのもある。
その他の問題として、使う生地やパーツの多さによる膨らんだコスト・さらにはコロナ禍のデメリットとなっていたパーツ類の遅延問題。
今回はそれをできるだけ無くすとともに、軽さ・コスト削減・無駄なパーツやループの撤廃・多機能性の両立を図ることを目標とした。
そこから私自身で一から型紙をおこし、出来るだけ生地の枚数を減らしつつも多機能性を維持。
そして、見た目にもシンプルイズビューティなデザインへと刷新。
もちろんTJAR2018からTJAR2022までのレース用バックパックで培った、逆転の発想に基づいた軽量化技術も抜かりなく取り入れた。
その後、工場のプランナーと入念な打ち合わせを繰り返した。
工場には申し訳ないが、私の起業家としてのワガママな要望に付き合って頂いたのは言うまでもない。
工場の限界を超えたアイデアには脱帽するとともに、感謝の言葉しかない。
バックパック本体に付属するバンジーコード類も、理想的な配置となった。
【仕様】
・ロールトップ : トップ両サイドに15㎜バックルを付け、捻って中心で固定する方法を採用。
そのロールトップ部分を前後で引き寄せるバックルは、両サイドと同じ15㎜テープに対応したものを採用。生地は軽く、柔らかくも耐久性の高い70Dポリエステルリップを採用。
防水性もありつつ、紫外線焼けしにくいのが特徴だ。
・グラブループ:首に干渉することがないようフロント側に配置。
・本体前胴側 : 基本的に程よい硬さ(形を維持できる)のある一枚生地(X-PAC VX21・Spectra cross
diamond)にし、その手前に配置された大容量フロントポケットはパワーメッシュハードを採用。
今までのFastのフロントポケットは巾着口元とメッシュ部分の2枚構成でしたが、何とか1枚に出来ないかと工場と模索し、横への伸縮を妨げずにマチ付きポケットとして仕上げることに成功。
・前胴右側ファスナー : V2よりメインコンパートメントにアクセスできる、ダイレクトアクセスファスナー(YKKウォーターR5番)を設けました。スライダーは視認性の高いシルバースライダー×2を採用。
・本体サイド : 前胴と同じく一枚生地にし、ポケットも前胴フロントポケットと同じ構造に(下部に水抜けの窓あり)。
サイドポケットの容量としては500mlペットボトル2本が入る又はナルゲンボトル1Lが余裕で入る設定。
巾着部を引き絞るバンジーコードはループ状になっており、そのループをドリンクボトルのキャップに引っ掛けることで前屈みになった際の落下防止に一役買っている。
・ショルダーハーネス : 身長155㎝〜175㎝でも背負えるようデザイン。基本的な流線デザインはFastのレディースモデルと同型である。もちろん特許出願中のLITTLEAIDシステムも健在だ。前胴側の生地はロールトップと同じものを。背胴側はダブルラッセルメッシュを採用。
・チェストストラップ : ITWネクサスのホイッスルバックルを付属。胸の動きに干渉しないようゴムの伸縮機構を採用。
・背胴 : Fastは内側にポケットを設け、その中にShort Sleeper Mat Premiumを入れる方式を採用しております。
ですが外側にポケットがあった方がすぐに取り出せて便利・メインコンパートメントの容量が増えるなどTJAR2022完走者の意見を継承。一般登山者が使用することを想定して、ShortSleeper Mat Premium縦46㎝ 横78㎝を三つ折りにして封入。
それを背胴手前のポケットの上から差し込む仕様に致しました。
・ウエストベルト : Fastと同じ仕様を継承。ウエストモールアタッチメントも取り付けられるように、スリッククリップを取り付けられるループを4箇所配置。
・メインコンパートメント : 基本的にシンプルに筒状の形をしているため、物の取り出しには不自由せず、Fastよりも縫い目が少ないため水の侵入も軽減されている(日本の気候を考慮して完全防水にしていない)。
・ボトム : 丸みがありながら、徐々に上の方へ広がるデザインにした。その結果、腰ではなく背中に荷重が掛かる仕様となり、ベストな背負い心地を提供出来ると自負している。
V2よりボトムのカラーを全てブラックに統一し、汚れが目立たないように致しました。
・バンジーコード : SAYAMA works独自の前胴フロントポケット・サイドポケットの機構を流用し、よりバックパックが身体に密着できるようデザインした。
実際にその構造を見て頂ければ、逆転の発想が活かされていることが分かると思います。
そして計算され尽くしたループの配置により、しっかりとロールマットやストックなどがドッキングできるコード類(Triangle Lock-on System)も付属致しました。
前胴上両サイド2箇所にアックスシャフト(石突側)・ストック上部を固定できるコードロック機構を配置。
・その名も「NICEDAY」。使う人々にとって、笑顔で良い1日を迎えられますように。
【容量】
・25L(外側ポケットも含む)
【背面長】
・45㎝
【適正身長】
・155㎝〜175㎝(体型によっては合わない場合がございます)
【トータルウエイト】
・約580g
【耐荷重】
・8kg(快適に背負える荷重とお考え下さい)
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【SAYAMA works】
「人を助ける山道具」を理念に、トレイル&ハイクGearを製作・販売します。










